岩手山山頂から

岩手山山頂から
岩手山山頂から焼き走り溶岩流を望む。山って、自分の心にエネルギーをいつも与えてくれるから好きです。

2021年7月23日金曜日

夏休み宿題の強敵・・・読書感想文を攻略する

  夏休みの宿題で強敵だと言われているのは、いろいろありますが、

それは・・・「読書感想文」ではないでしょうか?

 読書感想文が強敵だと言われる理由は以下の通りです。

1 読書感想文用の本の選定が難しい。

2 本の読みかた。(メモを取りながら読まない)

3 読書感想文の構想が悪い。

4 面倒だから最後にしよう!

この辺の問題を解決するためにはどうしたら良いのか?

 全国であったり都道府県であったりの読書感想文コンクールの課題図書の中から

小説を選ぶことが大切になります。何故に小説なのか?と言えば、小説は、

読者が、本の世界を自由に想像できるからです。小説以外の歴史ものであったり、

時事問題を本にしたもの(環境問題とか)は事実を正確に捉える必要性があるから

です。読書感想文が得意でない子供たちは、元来、本の内容を正しく捉えることが

難しいのです。だから・・・情景描写をある程度自由にできる小説が読書感想文

には適しています。

 本は、のんべんだらりと読めば良いというわけではありません。

本の内容を正確に捉えるには、読書メモを作成しながら読むことが大事です。

読書メモというのは、なかなか耳にしない言葉かもしれません。このメモ作成

によって本を読み進めるというのは、大学生くらいになって、初めて体験する

かもしれません。大学生?と聞いてびっくりするかもしれませんが、難しい

事ではありません。はじめは、自分の気になった部分を、箇条書きにして書き

抜いておくことから始めてください。例えば、夏目漱石の「吾輩は猫である」

に出て来る主人公はいったい誰なんだ?>>>猫(名前は吾輩。名前は無い

から取敢えず吾輩である。)のようなメモをたくさんノートに書いて記録し

ながら読み進めるんです。これなら、大学生でなくてもできますよね?

 読書感想文の構想が悪いのは、のんべんだらりと読み進めた結果です。

文章が如何にきれいに整っているのか?と言われれば、起承転結の四段論法

で構成されると良いでしょう。(私も文章の構成はめちゃくちゃですから

人に上から目線で何も言えないですけど(涙!))

読書感想文で「起」として書くことは・・・感想文の読み手を「グっと」

惹きつけるインパクトのある文章が求められます。夏目漱石の猫で考え

ましょうか? 「吾輩は猫であるを読んでみて猫が人間の言葉を話している

本の内容が面白く感じました。 」こういうのを始めにどんどん肉を付けて

行きましょう。「承」では、内容のどういうところに、興味を持ったのか?

不思議に感じた部分はどうなのか?「先生の細君の足は、白い足で指は二本」

何故に、猫は細君の足に興味を持ったのだろうか?人間が見たものと見え方が

違うなぁ・・・などと、内容にある自分が興味をもったところ2か所くらいを

取り上げてみてください。「転」では。「承」の捉えたものを、自分だったら?

という本の内容とは反対の意見などを纏めるとすごく良くなります。

あとは・・・「結」これ結論ですよね。吾輩は猫であるを読んでみて、誰にでも

おすすめしたいポイントを書くことが大事です。私なら・・・

自由奔放に生きた「吾輩」が見てきた人間の世界、猫であるから、最後も猫

らしいのかと思えば、最後は、人間を真似てビールを飲んで喉が渇いて、水瓶

から水を飲もうとして、水瓶のなかに落ちて死んでしまう。何か、人間でない

ものが、人間社会を冷ややかな目で見ていながら、人間社会にどっぷりと漬かって

最後は、人間らしいなぁと思った。猫と人間の見方のギャップがとてもユーモラス

に描かれた楽しい内容でした。とか・・・。

 作文、読書感想文なんていうようなものは、大人になっても、文章を作る能力

を鍛える訓練を積み上げていないと私のように相当苦労します。

子供たちには、作文の訓練を嫌がらずに夏休み中にしっかりと補っておいて

欲しいと思います。読書感想文は嫌がらずに、「面倒だから最後にしよう!」

ではなくて、夏休み一番最初に宿題があがる状態にしておいてくださいね。 


 読書感想文に四苦八苦している子供がいるご家庭のお父さん、お母さん

読書感想文を作成するための促しが何故必要なのか?相談があれば一度

ご連絡ください。

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